2023.07.10
ちょっとまじめな海の話。
みなさんこんにちは。広報の高沢です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今まであまり私のことは話してきませんでしたが、改めまして、
ここ最近のブログを書いております、広報部の高沢といいます。
今日は少し、私の話にお付き合いください。
ノビタスが広報部を立ち上げて約半年が経ちます。
私は現在広報部にて、社内報や動画制作など色々な機会をいただいています。
素人ながらに試行錯誤しておりますが、日々いろいろな部署にも同行し、こうしてブログを書いたりしております。
そして今!広報部に立ちはだかる高い壁は、【SDGs】です。今日はそれにまつわる話をしたいと思います。
みなさんは「海洋ごみ問題」をご存じですか?
私は最近引越しをしたのですが、昔から海がだいすきで、将来は海の近くに住みたい!
旅行も海が一番きれいなところ!とこだわりがあるくらい好きなんです。
念願叶えて、海の近くに住むことができ、先日海辺を歩いていました。
そこには波に打ち上げられたゴミがたくさん。とがったものや、危険な物も散らばっていました。
7月からは海開き。7/1~7/31は「海の月間」といいます。
子どもから大人まで海水浴でにぎわう場所が、こんな状態でいいのか、と少し寂しくなりました。
学生時代に国際問題について学びをつけたつもりでしたが、卒業してもう数年。世界情勢・環境問題など、目まぐるしく変化するたくさんの問題に正直頭が追い付いていません。
ノビタスの広報部に属しているいま、なにか私にできることはないか、また企業で取り組めることがないか、
今回、目の当たりにした海の現状に少し目を向けて考えてみました。
私の住むまちでは、市役所にて「ビーチクリーン用の袋」を配布しています。
役所の担当者に聞くと、NPOの団体の方はもちろん、個人で取り組むために受け取りに来る方も多いみたいです。
朝ビーチをわんちゃんとお散歩しながらビーチクリーンをするんだとか。素敵です。
このビニール袋は、かながわ海岸美化財団という、日本で唯一の海岸美化専門の財団さんが、
・ごみ袋の無償提供
・ごみの無償回収
を実施してくれているんです。
と、いうことで、私も実際にビーチクリーンしてきました。
忘れてはいけないのは、海洋ごみって、もとは私たちの住むまちから海へと流れて行ってるんですよね。
ビーチまでの道中も、ごみを拾っていきます。
ビーチ到着。
早速見つけたのは、たばこの吸い殻とプラスチック片。
ビーチにあるごみ ツートップが集合です。
たばこの吸い殻は、一見自然に還りそうに思われますが、フィルター部はプラスチックの一種です。
プラスチックは海底に沈めば日に当たることもなく、分解もされることもなく、ずっとそこにとどまり続けます。
有害物質も含まれますので、海に流れてしまう前にすくい上げたいものです。
割れた陶器。打ち上げられた缶ごみ。
缶は分解が進んだのか、削れてしまってとげとげの状態に。
これが裸足の子どもが歩く場所に落ちてると考えるだけで恐ろしくなります。
たくさんの木くずが漂流しているなかで、よーーく見てみると、プラスチック片・漁や釣りで使うものでしょうか、ひも類も多くみられました。
魚やウミガメはこういうひも類を誤って食べ、喉を詰まらせる原因になります。
お次はこちら。
砂浜に顔を近づけよ~くみてみると、なんだかカラフルでかわいい。小さな粒がたくさん落ちていました。
いわゆるマイクロプラスチックといわれるもの。
マイクロプラスチック問題は全然かわいいものではなくて、たくさんの生き物がエサと間違えて食べてしまいます。
もともとは大きなプラスチックだったものが、海を漂流し続けて波や太陽光によって細かく分解されてできるものになるのですが、
このマイクロプラスチックを魚が食べ、私たちがその魚を食べ…
と連鎖していき、平均して私たちは10日間でクレジットカード2枚分のプラスチックを口にしていると言われています。
たった30分ほどでこれほどのごみを拾いました。
ほかにも、バーベキュー台の金具や空き缶のごみ、壊れたビーチサンダルの一部、また花火のごみも落ちてました。
実際に取り組んでみて気づいたのは、ものすごい量のプラスチックがごみとなっているということ。
なんと2050年には、海を泳ぐ魚の数よりも、海を漂流するプラスチックの数のほうが多くなると予想されています。
これは単純に、魚よりもごみの量が増え続けることだけでなく、魚がプラスチックを食べ、死に至っているケースも考えられます。
魚食文化の日本人にとっては驚異的なニュースですよね。
ペットボトルなどのプラスチックは自然分解にとても時間がかかり、一度沈んだら数百年海底に残り続けるそうです。
夏の間のごみ拾い、だけでなく、一年中きれいな海を目指し、一人ひとりがレジ袋をもらわないようにしてみたり、ペットボトルの代わりに水筒を持参してみたり、
そういう意識がどんどん広まっていけば、まさに「海洋ごみ問題」改善の見据える先だと思います。
ずっと住み続けられる地球でいてほしい。そのために、いま、できることから、始めてみませんか?